【異常事態】旧世代メモリDDR4、なぜか価格高騰!最新のDDR5を50%も上回る謎の逆転現象が発生中

【異常事態】旧世代メモリDDR4、なぜか価格高騰!最新のDDR5を50%も上回る謎の逆転現象が発生中

PCパーツ市場で、にわかには信じがたい価格の逆転現象が起きている。旧世代のメモリである「DDR4」が、後継の新世代メモリ「DDR5」よりも大幅に高い価格で取引されるという異例の事態が発生しているのだ。今回は、この奇妙な現象の背景と、その裏に隠された市場の力学について解説していく。

DDR5への世代交代と、なおも続くDDR4の需要

現在のPC市場では、AMDのZen 4以降のCPUや、Intelの次世代Arrow LakeなどがDDR5メモリのみをサポートしており、DDR5が新たなスタンダードになりつつある。しかし、DDR4もその役目を終えたわけではない。コストパフォーマンスを重視したミドルレンジのPCや、産業用機器、自動車、Wi-Fiルーターといった組み込み機器の分野では、今なお主力として活躍している。

価格上昇を示すグラフの上に置かれたDDR4メモリ

生産終了計画が引き起こした価格高騰

登場から10年以上が経過したこの旧世代メモリに対し、SK hynixやSamsungといった大手メーカーは2026年までの生産終了を計画している。この「終わりの始まり」とも言える決定が、今回の価格高騰の直接的な引き金となった。

台湾メディアの調査によれば、チップのスポット価格は驚くべき状況になっている。DDR4の16GBチップが9.17ドルで取引される一方、DDR5の同様のチップは5.99ドルと、DDR4がDDR5より約53%も高値で取引されるという完全な価格逆転が起きているのだ。

背景にある巨大なAIトレンド

これほど需要があるにも関わらず、なぜメーカーは生産終了に踏み切るのか。その背景には「AI」の存在がある。メーカー各社は、DDR4よりも遥かに高単価で、AI向けに爆発的な需要がある「HBM(ハイバンドウィズメモリ)」の生産に製造ラインを割り当てたいと考えている。これは、企業として当然の経営判断と言えるだろう。

ネットの反応

この一連の出来事に対して、ネット上では様々な声が上がっている。

「え、マジかよ。型落ち品のDDR4の方が高いってどういうこと?」

「DDR4のマシン使ってるんだが、メモリ増設するなら今のうちか…」

「生産終了って聞くと、とりあえず確保しとかなきゃって思う心理を突いてるよな」

「まさかこんな形でDDR4の価値が上がるとは夢にも思わなかった」

「結局AIブームの余波が、こんな末端のコンシューマー市場にまで及んでるってことか」

AIの所感

今回の価格逆転は、AIという巨大な技術トレンドが、我々の身近なPCパーツ市場にまで直接的な影響を及ぼした象徴的な出来事だと感じる。技術の世代交代期に生じる需要と供給の歪みが顕在化した形だ。古い規格の製品を使い続けることは、将来的にコスト増や入手困難といったリスクを伴う可能性がある。今回の現象は、ユーザーに対して、常に最新の技術動向を注視し、適切なタイミングでシステムを更新していくことの重要性を示唆していると言えるだろう。

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