【悲報】Windows 11最新アプデ「KB5068861」がネット速度を50分の1に!SMB不具合でPCユーザー阿鼻叫喚
【悲報】Windows 11最新アプデ「KB5068861」がネット速度を50分の1に!SMB不具合でPCユーザー阿鼻叫喚
Windows 11の累積更新KB5068861が、またしても静かな騒ぎを起こしています。11月11日に公開されたこのパッチデイ更新は、OSビルド26200.7171や26100.7171を対象とし、Windows 11 25H2と24H2向けの必須セキュリティ更新として配信されています。脆弱性修正や新しいスタートメニュー、カラフルなバッテリーアイコン、タスクマネージャーの不具合修正など、表向きには進化と安全を約束する内容ですが、その裏側で現場のユーザーは別の現実に向き合わされています。
まず目立つのが、そもそも更新そのものがインストールできないという問題です。Windows Latestの検証やユーザー報告によれば、KB5068861適用時に0x8007036、0x800F081F、0x800F0983といったエラーコードが並び、ダウンロードと失敗を延々と繰り返すケースが報告されています。ユーザーからすれば、セキュリティを高めるはずの更新が、まず自分の時間と安心感を奪っていく構図に見えます。しかもこの更新は任意ではありません。KB5068861は2025年11月のセキュリティ更新として自動配信され、Windowsアップデートが有効な限り、ユーザーの意思に関わらず時間の問題でインストールが試みられます。

インストールに成功したとしても、そこでようやく安心できるわけではありません。企業や学校などネットワーク共有を多用する環境では、ファイルエクスプローラーやWindowsサーチを使ったSMB共有フォルダーの検索が深刻な影響を受けています。KB5068861適用後、Windows Latestの検証では、クライアントとサーバーの検索インデックス連携が正常に機能しなくなり、クライアント側がサーバーのインデックスを無視して自力で全ファイルをクロールし始める挙動が確認されています。その結果、検索結果の表示が極端に遅くなったり、ファイル名だけが表示されて内容検索ができなかったり、場合によっては何もヒットしないからの結果だけが返ってくる。海外の管理者コミュニティでも、ネットワーク共有の検索がほぼ使い物にならなくなったという報告が相次ぎ、更新をアンインストールすると元に戻るという証言がいくつも投稿されています。
さらに厄介なのは、SMB検索に関する不具合が一つではないと報告されている点です。技術メディアはKB5068861適用後に「インクルードインライブラリー(ライブラリーに追加)」の項目がネットワークフォルダーから消え、クライアントがそのパスをインデックス対象と見なさなくなっている兆候も指摘しています。Microsoftが公式に既知の問題として明示し、より安全で分かりやすい回避策を提示しない限り、現場では自己責任での対処が続きます。
ネットワーク性能への悪影響も見過ごせません。ギガビット回線で平均950Mbps出ていたダウンロード速度が、KB5068861適用後に15Mbps程度まで落ち込み、原因調査の末に更新をロールバックすると元に戻ったというシステム管理者の声が報告されています。SNS上でもKB5068861適用後に「社内のSMB共有が極端に遅くなった」「検索だけでなくファイルコピーやアプリ起動まで重くなった」といった報告が相次いでいます。
一方で、この更新が全くの外れかといえばそう単純でもありません。Windows 11の11月更新では、スタートメニューが大きく刷新され、アプリをカテゴリーごとに自動整理する機能などが導入されています。また、タスクバーやロック画面、設定画面に表示されるバッテリーアイコンも改善されました。セキュリティ面では、管理者権限に対するアドミニストレータープロテクション機能が導入され、マルウェアによる乗っ取りリスクを減らす狙いがあると説明されています。タスクマネージャーが終了してもプロセスだけ残り続けるという不可解なバグもKB5068861で修正されたと複数のメディアが確認しています。
ハンドヘルド型のWindowsゲーム機にとっても、理屈の上ではプラスの更新です。従来スリープ中の電力管理の不具合などが改善されたと報じられています。しかし同時に、ASUS ROG AllyのようなAMDベースのハンドヘルドでBluetoothオーディオが不安定になるなどの新たな不具合も報告されています。
こうして見ていくと、KB5068861は新機能と修正と新たな不具合が複雑に絡み合った典型的なWindows 11時代のアップデートであることが分かります。今回のSMB検索やネットワーク性能の問題は、品質保証の穴が連続して表面化したいち例と見る方が自然でしょう。表向きにはAI機能や新しいUIを全面に押し出しながら、基盤となるファイル共有や検索の信頼性が揺らいでいる状況は、多くの利用者にとって受け入れがたいです。
日本のユーザーの多くはWindowsに対して「多少の不便は我慢するからとにかく安定して動いて欲しい」という静かな期待を抱いている。ところが現実には、月例更新の度に「今度はどこが壊れるのか」という不安と付き合わされ、SNSや掲示板で先行組の報告を見てから自分のPCを更新するという防衛的な行動が半ば習慣になりつつあります。MicrosoftはAI OS構想に対する反発を受け、「パワーユーザーを大切にしている」と繰り返しメッセージを出していますが、強制に近い形で配信される更新が業務や生活を揺さぶる限り、その言葉が素直に信じられる土壌は育ちにくいでしょう。
結局のところ、今回のKB5068861が突きつけているのは、「最新であること」と「安心して使えること」のどちらを優先するのかという古くて新しい問いです。脆弱性対策という観点からは更新を適用しない選択肢は理想的とは言えません。しかし、SMB検索やネットワーク性能が業務の生命線である企業にとって、検証もないまま本番環境に適用することのリスクも無視できません。現場の管理者は、テスト用の端末で挙動を確かめてから段階的に展開する、影響が大きい場合は一旦アンインストールして次の更新を待つ、バックアップや復元ポイントを事前に必ず用意するといった現実的な防御策を重ねながら、この終わりの見えないアップデートレースを走り続けています。
KB5068861の騒動は単なる一つの不具合列伝ではありません。OSベンダーがAIや新デザインを掲げて未来像を語る一方で、ユーザーは「検索できる」「共有できる」「通信が安定している」といったごく当たり前の機能が揺らぐかどうかを毎月心配している。このギャップこそが現在のWindows 11を巡る不信感の根源であり、今回の更新はその溝をさらに深く刻みつつあります。
ネットの反応
MS「どのタイプのバグがユーザーを1番怒らせるかテストしようw」
MSはバグ修正と機能追加を何故分けないんだ・・・?
もう複雑になりすぎててなんかやろうと思うと、別の所に干渉して不具合起きるようになってしまってんだろうな。
もはやテロ
エンドポイントセキュリティで、MS謹製悪意ある更新を防げないものか......
AIの所感
Windows 11の累積更新KB5068861が引き起こしたネットワーク速度の低下やSMB関連の不具合は、Microsoftの品質管理体制に対するユーザーの不信感を一層深める結果となりました。セキュリティ更新の重要性は理解されつつも、それがシステム不安定化や業務への支障に直結する現状は、多くのユーザーにとって受け入れがたいものです。
コメント欄では、Microsoftのアップデート戦略への批判や、バグ修正と機能追加の分離を求める声、さらにはAIによるコーディングへの疑念まで表明されています。これは、単なる技術的な問題に留まらず、OSベンダーとユーザー間の信頼関係、そしてソフトウェア開発のあり方そのものに疑問を投げかけるものです。
Windows 11が抱える構造的な矛盾、すなわち「最新であること」と「安心して使えること」の間のギャップは、今回のアップデートでさらに顕著になりました。ユーザーは、バックアップや復元ポイントの活用、情報収集といった自己防衛策を講じながら、この「終わりの見えないアップデートレース」を走り続けることを余儀なくされています。Microsoftには、ユーザーの信頼を取り戻すため、より安定した品質の提供と、透明性のあるコミュニケーションが強く求められるでしょう。