
【今週の自作PCニュース】VRAM 48GBの謎改造RTX4090Dが中国で爆誕!/AK400が販売終了?/9950Xが8/23発売/海外ガチ勢、自作ゲーミングノートPC(2024年8月3週目)
今週の自作PCニュースでは、中国でVRAM 48GBの謎改造RTX 4090Dが発見されたり、DeepCoolの一部製品が販売終了になったり、海外の猛者が自作ゲーミングノートPCを完成させたりと、様々な話題が報じられています。
VRAM 48GBの謎改造RTX 4090Dが中国で爆誕!
中国ではアメリカの規制によって通常のRTX 4090の輸出が禁止されており、スペックダウンしたRTX 4090Dが用意されています。しかし、AI向けのレンタルサーバーを提供している中国のクラウドコンピューティングプロバイダーで、VRAM 48GBを搭載したRTX 4090Dや32GB搭載のRTX 4080 Superという謎モデルが発見されました。実際にレンタルしてPythonのベンチマークを走らせたところ、本当にその容量を搭載していることが確認できたとのこと。これらのグラボは通常の2倍のVRAMを搭載しており、AI用途には非常に有利です。価格も相場よりも非常に安価な設定で、RTX 4080 Super 32GBは1時間あたりわずか5円ほどでレンタルできるそうです。
しかし、これらのモデルが一体どうやって作られたのかは謎に包まれています。GDDR6Xのメモリチップの交換でRTX 3070を16GBに改造した例はありますが、RTX 4090DのVRAMを2倍にするには4GBのGDDR6Xチップが必要になりますが、そもそも1枚4GBのGDDR6Xが存在しないため、単純なメモリの付け替えでは実現できません。専用のカスタム基板を作成する必要も考えられ、どのようにしてこれらのモデルが錬成されたのかが謎になっています。
AK400などDeepCool一部製品が販売終了?
DeepCoolの一部製品の在庫が消滅している事態が発生しています。特にコスパ最強クーラーとして人気のAK400が目立っており、正規代理店のドスパラを含め、先月あたりから在庫が消滅しています。原因は不明ですが、ロシアへの横流し疑惑でアメリカ政府から制裁を受けている点が影響している可能性も考えられます。
海外の猛者、自作ゲーミングノートPCに成功!
海外のYouTuberが、デスクトップPC向けパーツのみを使ってゲーミングノートPCを自作することに成功しました。Socket AM4のA520I Mini-ITXマザーボード、Ryzen 5 5600X CPU、Radeon RX 6600デスクトップ向けGPUを中心に制作されており、高さを抑えるためにマザーボードのVRMヒートシンクの撤去や、メモリも高さの低いDDR4製品の採用するなど、相当な工夫が凝らされています。CPUとGPUの冷却システムは、ケースに収まる小さいヒートシンクしか使えないため、ヒートパイプを自前で加工した完全ハンドメイドになっています。筐体は3Dプリンターで作成し、16インチの120Hzポータブルモニターを採用。バッテリーは省略されており、AC電源での稼働となりますが、そのクオリティの高さに海外の自作PCユーザーからは絶賛の声が上がっています。
NZXTがサブスクゲーミングPCサービスを開始!
NZXTが、ゲーミングデスクトップPCを月額制で利用できるサブスクリプションサービス「NZXT Flex」を米国で開始しました。Core i5-1044FとRTX 4060を搭載したエントリーモデル(月額9000円)、Ryzen 5 5600XとRTX 4070 Superを搭載したミドルレンジモデル(月額1万8000円)、Core i7-13700KFとRTX 4070 Ti Superを搭載したハイエンドモデル(月額2万6000円)の3モデルがラインナップされています。初期投資がネックになる人にとっては魅力的なサービスかもしれません。