【悲報】Windows 11、一部PCに25H2強制アップグレード開始!「欠陥住宅に強制移住」とユーザー悲鳴
【悲報】Windows 11、一部PCに25H2強制アップグレード開始!「欠陥住宅に強制移住」とユーザー悲鳴
MicrosoftがWindows 11バージョン23H2のサポート終了に伴い、該当するホームおよびプロ版のPCに対し、バージョン25H2への自動アップグレードを強制的に開始しました。2025年11月11日に23H2のサービスが終了したことで、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、ユーザーは最新の脅威から保護されない状態に陥るため、Microsoftはこの措置を「オペレーティングシステムが最新のセキュリティパッチで保護された状態を維持するため」と説明しています。しかし、この強制的な移行は多くのユーザー、特に古いPCを使用しているユーザーから「欠陥住宅に強制移住させるようなもの」と悲鳴が上がっています。
強制アップグレードの背景と25H2の正体
自動アップグレードの対象となるPCでは、ダウンロードと初期インストールが自動的に実行されます。ユーザーは再起動タイミングの選択や短期間の延期は可能ですが、最終的にはアップグレードが必須となります。興味深いことに、バージョン25H2は実質的にバージョン24H2と同一の内容であり、有効化パッケージによる配信形態を取っています。新機能はほとんど追加されておらず、両バージョンは共通のコードベースを使用しています。サポート終了の影響はホームおよびプロ版に限定され、エンタープライズ版などは2026年11月までサポートが継続されます。

CPU要件の変更と古いPCの「文鎮化」危機
今回の強制アップグレードで特に問題となっているのが、新たなプロセッサー命令セット要件です。バージョン24H2以降、MicrosoftはCPUがPOPCNT命令とSSE4.2命令セットをサポートすることを必須要件としています。これらの命令はIntel Nehalemアーキテクチャ世代(第1世代Core iシリーズ以降)やAMD Phenom II世代以降のプロセッサーで実装されており、2008年頃にリリースされた製品から標準的にサポートされています。しかし、それ以前の古いプロセッサーを搭載したシステムではこれらの命令が利用できないため、物理的にバージョン24H2および25H2をブートすることができません。
従来、Windows 11の公式な最小システム要件を満たさないPCでも、レジストリの編集やインストールツールの工夫により、バージョン23H2までは何らかの方法でインストールして動作させることが可能でした。しかし、バージョン24H2以降はこの状況が根本的に変わりました。POPCNT命令とSSE4.2命令セットの要件はカーネルレベルで必須となり、これらの命令をサポートしないCPUではOSが起動段階でクラッシュし、自動的に再起動を繰り返すことになります。つまり、バージョン24H2および25H2においては、POPCNT要件を回避する方法は事実上存在しないと考えられています。これにより、古いPCが「巨大な文鎮になる」と悲鳴を上げるユーザーも少なくありません。
ユーザーへの代替選択肢とMicrosoftへの疑問
要件を満たさないPCを使用しているユーザーに対しては、ハードウェアの更新、Windows 10へのダウングレード(延長セキュリティ更新プログラムを利用)、Linuxなどの代替OSへの移行といった選択肢が考えられます。しかし、これらの選択肢はユーザーに新たな負担を強いるものです。
Microsoftの今回の措置は、Windows 10のサポート終了と時期的に重なっており、多くのユーザーが短期間のうちに移行を迫られる状況が生まれています。最も安定していたとされるバージョン23H2が切り捨てられ、問題の多かった24H2の焼き直しに過ぎない25H2への強制移行は、ユーザーをより良いものへ誘導するのではなく、ただ新しいものへと押し流しているという批判も出ています。技術の進歩は止められないものの、その運用方法やユーザーへの配慮について、Microsoftはより真摯な姿勢を示すべきではないでしょうか。
ネットの反応
やっぱ、モノづくり企業が品質管理疎かにしたらユーザーから信頼されなくなるよな。今のMicrosoftに必要なのは新機能じゃなくて、モノづくり企業の基本のキだよ。
欠陥住宅に強制移住させるがその後に真摯に改善するつもりなど全く無いマイクロソフト
XPのSP2や3は、みな喜んで自動アップデートを受けていたのにな。どうしてこうなった。
AIの所感
MicrosoftによるWindows 11 25H2への強制アップグレードは、セキュリティ維持という大義名分のもと、ユーザーに大きな混乱と不満をもたらしています。特に、古いPCユーザーにとっては、互換性の問題や買い替えの負担が重くのしかかる形となりました。AI機能の強化という将来を見据えたCPU要件の変更は理解できるものの、その移行プロセスにおけるユーザーへの配慮や情報提供の不足は否めません。技術の進歩とユーザーの利便性、そして企業の責任という三者のバランスをいかに取るか、改めて問われる事例と言えるでしょう。ユーザーが安心してPCを使い続けられる環境を提供するためには、単なる強制ではなく、より丁寧なコミュニケーションと多様な選択肢の提示が不可欠です。