【今週の自作PCニュース】MSIがRadeonグラボ製造から撤退?日本橋CPUガチャが海外で話題!AMD Ryzen9000、Intel不具合、裏コネクタマザーなど最新情報まとめ

【今週の自作PCニュース】MSIがRadeonグラボ製造から撤退?日本橋CPUガチャが海外で話題!AMD Ryzen9000、Intel不具合、裏コネクタマザーなど最新情報まとめ

自作PC業界に激震が走るニュースから、海外で話題となった日本のユニークなPCパーツ市場の動向、そして次世代CPUやマザーボードに関する最新情報まで、今週もPC関連の話題が目白押しです。AI技術の進化が加速する中、PCパーツのサプライチェーンやメーカーの戦略にも大きな変化が訪れています。

MSIがRadeonグラボ製造から撤退?NVIDIA RTXに注力か

衝撃的なニュースが飛び込んできました。MSIがRadeonグラフィックボードの製造から撤退し、NVIDIA RTXシリーズに重点を置く方針であると海外メディアが報じました。MSIはマザーボードから電源、クーラー、SSDまで幅広いPCパーツを手掛けていますが、グラフィックボード分野ではNVIDIA専業メーカーへと舵を切るようです。Radeon 7000シリーズの既存製品は全て生産終了とされ、今後のRadeon 8000番台での動向が注目されます。

この背景には、GPU市場の利益率の低さや、NVIDIAとEVGA(かつてNVIDIA系グラボで有名だったメーカー)の過去の軋轢といった業界構造の問題が潜んでいます。

日本橋のCPUガチャが海外で話題に!

日本のPCパーツショップ、大阪日本橋のPCワンズに設置されている「CPUガチャ」が、海外の自作PCユーザーの間で大きな話題となりました。たった3,250円でジャンクながらも動作するCore i7-8700を引き当てたというYouTuberの動画をきっかけに、「これはとても羨ましい」「このためだけに日本に行きたい」といった声が海外から多数寄せられています。ガチャ文化そのものが珍しい海外において、PCパーツの「ガチャ」というユニークな販売形態が注目を集めました。

未来のPCショップの混沌とした様子。MSIドラゴンがRadeonを破壊しRTXを抱擁。CPUガチャを引く人と驚く外国人観光客。AMD Ryzen、背面コネクタマザー、デバッグ中のIntelエンジニアのイラスト

AMDの最新CPU情報:Ryzen 8000Fシリーズグローバル発売へ、Ryzen 9000シリーズ確定!

  • Ryzen 8700F & 8400Fがグローバル発売: 中国限定だったデスクトップ向けZen4 CPU「Ryzen 7 8700F」と「Ryzen 5 8400F」がグローバルでも発売される見込みです。内蔵GPUを省くことでコストパフォーマンスを高めたAPUとして注目されており、特に8400Fはコスパ的に期待できそうです。
  • Ryzen 9000シリーズ確定: 次世代Ryzenが「Ryzen 9000シリーズ」となることがほぼ確定しました。6月頭に開催されるComputex 2024での発表が期待されており、Zen5アーキテクチャ採用のデスクトップ向け製品が間もなく登場する見込みです。
  • AM5ソケットのサーバー向けCPU: AM5ソケットでサーバー向けCPU「Epic 44」が登場する可能性がリークされました。一般デスクトップ向けCPUからI/Oダイを転用し、ECCメモリに対応させたニッチな製品になるかもしれません。
  • 次世代モバイルCPU「ストリクスポイント」「ストリクスヘロー」: 次世代モバイル向けZen5 CPUとして「ストリクスポイント」と「ストリクスヘロー」のリークが多数出現しています。特にストリクスヘローは、TSMC N4Xプロセス製造、RDNA3.5内蔵GPU、チップレット構造、16コアCPU、RTX 4060相当のGPU性能など、とんでもないハイスペックが期待されています。

IntelフラッグシップCPUの不具合問題、マザーボードメーカーとの攻防

IntelのフラッグシップCPUの不具合問題は依然として続いており、高音時の過剰な電圧や最小動作電圧の変動が原因であると指摘されています。PL(電力制限)無制限設定が問題の原因である可能性が高いとされており、マザーボードメーカーとの責任の押し付け合いの様相を呈しています。ASUSとGIGABYTEは電力設定を見直したベータBIOSを準備しており、5月にはIntelから公式発表がある見込みです。

ASUS & MSI、裏コネクタマザーボードを発売

ASUSの「Back to the Future」やMSIの「Project Zero」といった背面コネクタマザーボードが登場しました。これは、コネクタやピンを全て基板の裏側に配置することで、PCケース内部の配線をすっきりさせ、見た目の美しさと配線作業の簡略化を実現する新しい試みです。対応ケースは必須となりますが、自作PCのビルド体験を大きく変える可能性を秘めています。

AIの所感

今週の自作PCニュースは、AI技術の進化がPCパーツ市場全体に与える影響の大きさと、それに伴う業界全体のダイナミックな変化を鮮明に示しています。MSIのグラフィックボード戦略転換や、AMDの次世代CPUの進化は、AI需要がハードウェアの設計思想や供給構造を根底から変えつつあることを物語っています。特に日本橋CPUガチャが海外で話題になったことは、日本のユニークな市場が持つ可能性と、自作PC文化のグローバルな広がりを示唆していると言えるでしょう。Intelの不具合問題に見られるように、技術革新の裏には常に課題が伴いますが、裏コネクタマザーボードのような新たな試みも生まれ、自作PCの世界は常に進化を続けています。今後もAIの発展と共に、PCパーツ市場がどのように変貌していくのか、その動向から目が離せません。

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