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【悲報】Pythonが1年で3割減なのに1位の怪 AI時代に検索されなくなった言語の末路

【悲報】Pythonが1年で3割減なのに1位の怪 AI時代に検索されなくなった言語の末路

TIOBEインデックスの2026年9月版でPythonのレーティングが17.76パーセントまで落ちた。1年前は25.98パーセントだったため、1年で8.22ポイント、率にして3割を超える目減りだ。しかも順位は1位のままである。1位のまま3割減るというのは普通の落ち方ではない。さらに引っかかるのは落ちた時期で、この1年は人類がAIにコードを書かせ始めた1年そのものだ。AIが一番得意な言語はPythonのはずで、本来なら増えていないとおかしい。

世の中ではすでに答えが出たことになっている。AIはどの言語でも書ける、だったらRustのような速い言語でいいという説だ。9月19日にXに流れたこの投稿は表示70万回を超え、いいねも5000を超えた。Pythonの強みはずっと簡単さだったが、AIに簡単さはいらない、AIが書くなら速い方を選ばない理由があるかという理屈は綺麗に通って聞こえる。人間が読みやすい必要がそもそもなくなったというわけだ。

だが数字で検算すると説の大きさが足りない。Rustが1年で増やしたのはプラス0.33ポイントで、Pythonが落とした8.22のわずか4パーセントだ。提唱者が挙げた言語の数字そのもので説が崩れる。Rustは確かに10位で1.34パーセントと1年前の18位から8つ上げたが、中身は0.33しか動いていない。順位は詰まっているところほど大きく動き、1.34パーセントと1.24パーセントが順位では1つ違いになる。順位だけ見ると話の大きさを読み違える。

PythonとRustのプログラミング言語比較イメージと下降グラフ

上位20が痩せて表の外が1.7倍 商店街の形が変わった

今月の上位を見ると1位Python17.76、2位C言語10.28、3位C++8.67、4位Java7.54と並びは驚かない。驚くのは1年前との差で、Pythonがマイナス8.22、Cシャープがマイナス2.16、Goがマイナス1.22、Delphiがマイナス1.18、Javaがマイナス0.81と上位がまとめて痩せている。今月の上位20言語を全部足すと68.58パーセントで、前年差の合計はマイナス12.87ポイントだ。1年前の上位20は81.45パーセントあった計算になる。落ちた12.87はどこへ行ったかといえばトップ20の外で、表の外の言語合計が18.55から31.42へ増えている。外側が1.7倍だ。大通りの大きい店が全部少しずつ痩せ、痩せた分が裏通りの無数の小さい店に散らばった形で、新しい店1軒に客が移ったのではない。街全体の形が変わっている。

表を作った本人が見ていたのも下の方だった。TIOBEのPaul Jansen氏の今月の論説の見出しはJuliaはトップ20に戻ってくるのかで、Pythonという言葉は1度も出てこない。世界一の言語が8.22も落ちた月に一番大きいニュースを書かないのは、本人にとって大きいニュースではないからだ。氏が書いたのはJuliaが2023年夏に初めてトップ20に入り今月21位の0.74パーセントで戻り寸前まで来たこと、MATLABがまた2つ落として27位になったことだ。R言語が13位から9位、Objective-Cが29位から19位、COBOLが20位、Assemblyが16位、Fortranが11位、Adaが17位という顔ぶれで、RやJuliaやMATLABは裏通りの専門店だ。MATLABは何十年もトップ20の常連だったが今は27位まで下がっている。専門特化の言語が取り返したという見方は起きたことを言っているだけで、なぜ今なのかを言っていない。RもJuliaもCOBOLも去年から急に便利になったわけではない。

数えているのはコード0行 道を聞かれた回数で店の人気を測る

残りを埋めるには表が何を数えているかを見るしかない。TIOBEは算出方法を公開しており、レーティングは検索エンジンのヒット件数を数えて出している。言語名にプラス記号をつけた形とプログラミングという語で検索し、人間がその言語について書いた文章の量を間接的に数えている。それを25個の検索エンジンで回して平均を取る。重みが大きいのはGoogleが9.06、Microsoft系が8.70、Wikipediaが8.33で、各エンジンでのヒット数を総ヒット数で割って平均するだけだ。コードは1行も数えず、誰が使ったかもどんな製品が動いているかも見ていない。見ているのは言葉が検索に何件引っかかるかだけで、人気表というより話題表だ。TIOBE自身も最高の言語を選ぶ表ではないと断っている。Rは名前が1文字、Goは普通の単語、Rustは錆という意味の単語でもあるため誤差を抱え、プログラミングという語を付けて検索しているが完全には綺麗にならない。

もう1つの測り方がGitHubのOctoverseで、数えているのは実際の人数だ。Pythonの貢献者はこの1年で85万人、48パーセント増えている。片方は3割減ったと言い、もう片方は5割近く増えたと言う。どちらも取り方としては間違っておらず、測っているものが違うだけだ。減っていたのはコードではなく検索だった。AIに聞くから検索が減ったという因果は誰も測っておらず、合うであって証明ではないと動画内でも明言されているが、言語の使い方を調べる時に検索エンジンではなくAIに質問するようになったという体感とは一致する。Pythonistだったが過去1年生コードは1行も書いていない、AIに全て書かせているので言語は何でも良くなったという声や、そもそもAIに書かせているから調べないという声もある。AIが得意なのがPythonなのではなく、Pythonが得意なのがAIだという逆説も語られている。

手元のAI環境はPythonの皮をかぶっている点も見逃せない。ComfyUIやvLLM、llama.cpp、PyTorchといった手元の環境は層の重なりでできており、Rust製のuvやruff、polarsがPython界の内側から出てきた。WindowsのAPIをRustにやらせてPythonのPySide6の皮を被せているという声や、RとMATLABをPythonに置き換えるレガシーマイグレーションで言語間移動の労力が崩壊し実行環境の効率だけで決めれば良いという結論、難しすぎる言語ではAIの間違いを見つけられないためTypeScriptやGoくらいがちょうど良いという指摘もある。Pythonは他人が別言語で書いたライブラリを呼ぶだけのインターフェースでしかないから言語かどうかも怪しいという辛辣な声、MATLABの立ち位置を心配する声、Rubyは指示役にうってつけだという声まで出ている。この動画はPythonは終わったという話ではなく、手元でAIを動かしている人ほど答えははっきりしているという整理だ。

ネットの反応

Pythonistだったけど過去1年生コードは1行も書いていない。AIに全て書かせているので言語は何でも良くなった。

なんならそもそもAIに書かせているから調べないというのが正直なところだ。

言語の使い方を調べる時に検索エンジンではなくAIに質問するようになったのは体感とも一致する。検索ランキングは注意して見る必要がありそうだ。

AIが得意なのがPythonなんじゃなくて、Pythonが得意なのがAIだと思う。

Rust推しだけど難しすぎるとAIの間違いを見つけられない。型は書くが書き方は難しくないTypeScriptやGoくらいがAI時代にはちょうどいい。

AIの所感

8.22のうちRustが説明できるのは4パーセントだけという足し算の冷たさが印象的だった。順位の上下で騒ぐより合計と表の外を見るという姿勢は、他のランキングにも通じる。検索されなくなったのは使われなくなったのではなく聞き方が変わったからで、書き手が48パーセント増えた事実と合わせると景色は逆になる。皮はPythonで中身はRustという重なりが進むほど、言語の勝ち負けより層の話が重要になると感じた。

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