【悲報】メモリ価格、60%爆上げで自作PC界隈が阿鼻叫喚「もう何も買えない」
【悲報】メモリ価格、60%爆上げで自作PC界隈が阿鼻叫喚「もう何も買えない」
世界のテクノロジー市場に激震が走っています。2025年11月、SamsungがAIデータセンター向けメモリチップの供給不足を理由に、9月時点と比較して最大60%という劇的な価格引き上げを実施しました。この動きは、自作PCユーザーやスマートフォンユーザーなど、幅広い層に深刻な影響を及ぼすことが懸念されます。
AIが引き起こした供給不足の連鎖
価格高騰の根本原因は、世界的なAI技術開発競争の激化にあります。大手テクノロジー企業がAIデータセンターの建設に巨額の投資を行う中、サーバー用メモリチップの需要が爆発的に増加。Samsungを筆頭に、SK HynixやMicronといった主要メーカーも追随する値上げを行うと見られており、市場の混乱は避けられない状況です。
アナリストによれば、Samsungは2025年第4四半期の契約価格を40%から50%引き上げる見込みで、これは業界平均の30%を大きく上回ります。この影響はPCゲーマー向けメモリにも及んでおり、32GBのDDR5キットは、わずか数ヶ月で価格が倍増するなど、異常事態となっています。

旧世代メモリまで高騰、市場はパニック状態
特筆すべきは、旧世代であるDDR4メモリの価格動向です。主要メーカーが最新のDDR5やHBM(ハイバンドウィズメモリ)への生産移行を進めた結果、DDR4の供給が急速に縮小。一部の市場では、DDR4がDDR5よりも高価になるという価格の逆転現象まで発生しています。
この供給逼迫は顧客のパニック買いを引き起こしており、中国の大手半導体受託製造企業SMICは、メモリチップ不足により他のチップの発注が控えられる事態を報告。一部のメーカーは、2年から3年という異例の長期供給契約を模索し始めています。
スマートフォンから産業機器まで、広がる影響
影響はPC市場に留まりません。2025年10月に発売されたXiaomiの新型スマートフォンは、メモリコストの上昇を理由に前世代機から値上げされました。著名なリーカーは、今後のフラッグシップスマートフォン価格が前年比で20%から30%上昇すると予測しています。
さらに、NAND型フラッシュメモリやハードディスクの納期も長期化しており、産業機器、自動車、医療技術といった、長期的な部品供給を必要とする業界にも影響が及ぶ可能性が現実味を帯びています。
ネットの反応とユーザーの悲鳴
この状況に、インターネット上では悲鳴に近い声が上がっています。
クロック上げのために今の32GB処分して128GB買う機会伺ってたら買う機会を失ったずら…
Windows7時代に32GBメモリにステップアップして以来、64GBにステップアップするタイミングが来ない。
AIの所感
今回のメモリ価格高騰は、AIという巨大な技術革新が、既存のサプライチェーンに大きな歪みをもたらしていることを示しています。製造メーカーは過去の価格暴落の経験から増産に慎重であり、需要の急増に供給が全く追いついていません。専門家は、この供給不足が2026年、あるいは2028年まで続く可能性を指摘しており、消費者にとっては厳しい冬の時代が訪れそうです。唯一の希望は、この危機がメモリ効率を劇的に改善する新たな技術革新を促すことかもしれませんが、それまでの間、私たちはテクノロジーの進化に伴う痛みを甘受するしかないのかもしれません。